近年、核家族化と共働きが進み夫婦(特に母親)への子育ての負担が大きくなってきています。同じように、実は子供たちにも負担がかかっていることを知っていますか。時々報道される低年齢の子供によるセンセーショナルな事件など、必ず報道されるのが幼児期からの家庭環境です。つまり、幼児期における子供と両親との関係や育児環境がその後の人生を左右すると言っても過言ではないのです。
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子供はパパやママにギュッと抱きしめられるのが大好き!
抱きしめることは愛情のしるし!
世界的に有名な子育てコンサルタントのトロシー・ロ・ノルト氏著書の『子供が育つ魔法の言葉 』の中に「可愛がられ、抱きしめられた子供は、世界中の愛を感じとることを覚える」という1節があります。私達は1日の子育ての中で子供を抱きしめることは何回ぐらいあるでしょうか。「おはよう」「行ってきます」「おかえり」「おやすみなさい」など、子供を抱きしめるタイミングはたくさんありますよね。ほとんどの場合、乳幼児期の子供たちは親に抱きしめられることを拒否することはありません。なぜなら、親が子供を抱きしめることは自分に注がれている愛情であることを本能的に理解しているからなのです。したがって、子供は抱きしめられることによって愛情を知るのです。
子供にとって抱きしめられることが大切だという理由は?
愛情を感じとることが子供にとってなぜ必要なのでしょうか。統計的に、両親からの愛情を感じとることができなかったり、少なかったりした子供は、他人を思いやる心が育ちにくいといわれています。そのため、思春期に非行に走ったり、将来犯罪に手を染めてしまう可能性が高くなると考えられています。したがって、子供たちが将来健やかに成長していくために愛情を感じとることができるように抱きしめてあげることが大切なのです。つまり、子供にとって抱きしめられることは、成長過程の不安定な心理状況を安定させる効果があり、親という帰る場所を得ることができる大切な行動なのです。
また、人間には闘争ホルモンが生まれながらに備わっており、これが多く分泌されると成長を阻害すると言われています。しかし、これもまた抱きしめることで抑制されるという研究が発表されていることから、子育て中の抱きしめるという行為の大切さが分かるのでは無いでしょうか。
大人にとっても抱きしめる行為は大事な効果が!
抱きしめるという行為は、親子の大切なスキンシップです。というのも、子育て中の親もまた心理状況が不安定な事が多いのです。特に出産後のお母さんはホルモンバランスが崩れていることが多く、ノイローゼになりやすいのです。このような時も、子供を優しく抱きしめてあげることで伝わってくる子供の温もりや柔らかさは、心を安定させてくれるようです。また、何度も子供を抱きしめることで、子供の些細な心の変化や身体の状態を敏感に感じることができるようになります。
(まとめ)子供をいっぱい抱きしめて大変な子育てを頑張ろう!
乳幼児期の子供たちの発達は未熟です。時にはしっかりと叱ってあげないといけないこともありますよね。でも、叱ると子供はシュンとなり、親も辛い気持ちになってしまいます。そんな時こそ、しっかりと抱きしめて、嫌いで怒っている訳では無いことをお互いに確認し合いましょう。また、共働きなど忙しい時は尚更抱きしめてあげましょう。子供はそれだけでも愛されているしるしが欲しいのです。